原因がなく肩の痛みと動かしづらさが出現し、50代に多くみられるので「五十肩」と呼ばれています。
医学的には「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん」や「凍結肩(とうけつかた)」とも呼ばれます。
五十肩の痛みが出始めた初期の頃は、
「夜寝る時が痛い」
「服を脱ぎ着した時だけ痛い」
「腕をあげる時痛い」
など、『激痛で日常生活に強く支障がでる』というほどのものではないため、
『これくらいなら我慢できるか』とついつい放置してしまいがちです…
その結果、炎症が強くなり夜寝られないくらい痛みが強くなったり、安静にしていても痛くなったりと、日常生活に支障をきたすレベルになってしまいます。
また、長期間炎症状態が続くと肩の内部で柔らかい組織同士がくっついて異常な状態をきたしてしまい(癒着 ゆちゃく)、ますます痛みや動きの悪さが改善しにくくなり負のスパイラルに陥ります。
こうなってしまうと痛みがスッキリとれるまで1~2年もの期間を要する場合もでてきしまいます。
ここで1つポイントですが『五十肩の3期間 ①急性期、②慢性期、③回復期を把握する』です
。
なぜこの期間の把握が大切かといいますと、それぞれの期間でやるべき事、やってはいけないことが違うからです。
3期間それぞれの特徴は以下の通りです。
いかがですか?
『私は五十肩かな?』と思った方はぜひ項目をチェックしてみてください。
五十肩の症状は長い期間続きやすいため、まずはご自身の現状を把握して対策することが大切です。
次回は五十肩 急性期の主な悩みである「夜の痛み」について説明します。